Day7.family

生まれた環境が、世界の全てだと思っていたので、特に怪しむことはなかった。怪しむどころか、それが普通で、みんなもそうだとばかり思っていた。でも、捨てられたりだとか、命の危険を感じたりだとかはなかったので、今考えてみても、恵まれていた方なのかもしれない。

今日で1週間が経った。かなり早い。汚さにも、暗さにも、狭さにも慣れた。慣れたというよりも、一通りの不便さに対して、文句を言うことに飽きたし、疲れた結果、嘆くことを諦めたというのが正しい。

船の機械音と共に、どこかも分からない場所を、ひたすらに直進している。テーマパークにあるような海底探査のアトラクションは、やはりテーマパークのアトラクションに過ぎないと気づいた。不気味な生物には出会っていないが、とにかく暗くて、頭がおかしくなりそうだ。常に自分の精神との戦いになっている。

18歳の頃、両親を失った。私を愛していたからだと思う。生まれたときには、もう既にどちらの祖父母も死んでいたので、その時に家族全員を失ったことになる。私は、両親を無意識下でも愛していなかったので、死ぬことはなかった。「愛していないんだ」と自分でも、寂しく思った。同時に、死んでいないことに嬉しさも感じた。今に至るまで、愛したことはないのか。自分でも分からない。

ここ数日、少し暗い話ばかりになってしまっただろうか。私にとっては普通であるが、貴方はそう思っていないのかもしれない。どうもこの深海という環境に影響されているらしい。心まで暗くなってしまうようだ。

そういえば、このブログにコメントが来ていた。明日はそれを見て、気分でも変えよう。