Day18.electricity

電球がチカチカと点滅している。昼(と決めている)の時間でさえも夜のようになってしまった。フィラメントの劣化を自分自身に重ねてしまうくらい、電気がないというのは怖い。

少しでも気を紛らわすために、久しぶりにラジオに電源を入れた。昔、好きだったお笑い芸人の番組の途中だった。

「そういえばさー、最近ムカつくことがあってー」

と、ひたすらにムカついたことを話していた。お笑いというよりは愚痴に近いトークで、特にオチもなく、曲紹介で無理やり終わらせていた。なんだか残念だった。助けを求めたラジオの電源を消し、夕飯にしようと、冷蔵庫を開けた。奥の方で眠っていた果物が変色していたので、そのまま海へ捨てた。食べ残しでもないのに、食べ物を捨てるというのは罪悪感がある。

全ての行動の回路が繋がらない。全ての行動が上手くいかない日だった。私自身はこの暗い生活の中に電気を点けようと必死になっているのに、不安や恐怖は連鎖していく。

もう身体全体に電気が流れなくなってきたように感じる。